2025年に定年退職を迎える人口の正確な数は今後の政府統計の発表を待つ必要がありまが、1960年代前半生まれの方が中心となる可能性があり、再就職予定者は5割以上と予測されています。
すぐに再就職の必要がない約4割の人は家庭で長時間過ごすことになりますが、自由な時間を得た喜びを感じられるのは、ほんの一瞬かもしれません。
「家庭に入ったら、ストレスを感じるようになった」という話はよく聞きます。そうならないようにするにはどうしたら良いでしょう。
勤務先では単身赴任や残業などもあり、あまり家庭生活らしきものを送っていなかった人は多いと思います。ですから、これからの一日24時間をどう過ごすのか、時間の使い道がはっきりと見えていないかもしれません。
健康的で充実した人生を送るために、次の3点のことを実行されてみてはいかがでしょうか。
1, 家事見習い
毎日、決まった家事をして ”生活のリズム” を整えましょう。
家庭内に入っても、生活のリズムを保つことは、心身共に健康を維持するための大切な要素です。
家事に関しては、妻などの同居者がいる場合は、同意を得てから始めましょう。
各家庭にはそれぞれ家事のルールが出来上がっています。
慣れない家事の中で始めやすいのは、床掃除、浴室洗浄、ゴミ出し、時々の窓ふきや換気扇、エアコンのフィルター掃除ぐらいでしょう。
楽しくないと続きませんので、私は、床掃除を楽しくするアイテムとして掃除機よりもフローリングワイパー・シートを使います。ホコリや髪の毛などをしっかりキャッチしてくれるので、一部屋終わる都度それを見ると「やった感」が得られます。
浴室洗浄は、童心に帰って水遊びをするつもりで行えば楽しいですし、簡単な事なのに意外と喜ばれる家事の一つです。
最近のお風呂洗剤は、軽く擦るだけで風呂釜を傷めず汚れを取ってくれますし、手袋をしなくても手が荒れません。風呂釜のザラザラ感がなくなって、気持ちもすっきりします。
風呂釜のスカートや換気扇など、いろんなところの汚れを奇麗にする掃除用便利グッズを
100均で探す楽しさもあり、次第に浴室洗浄にハマってしまいます。
なぜ、家事をする習慣を持った方が良いのかと言いますと、永年の会社勤め等で「自分の責務を果たす」という義務感のようなものが染みついているからです。
掃除などをすることで自分自身、小さな達成感と安心感が得られると思います。
2,コミュニケーションの取り方を見直す
会社等でで働いていた時は相手のことを気遣いながら話していますので、お互いに良い関係性が取れていたと言えます。実際、家庭に帰るよりも外で他人と話した方が楽しいと思う人は多いはずです。
毎日、家庭内で過ごすようになれば、話す相手は限定されますし、家族に気遣いをしながら話すことはないかもしれません。
家庭外での気遣いは、より良い人間関係を築くという目的がありますので、それほど苦痛はありませんが、家庭内は「一番リラックスできる場所」でありたいので、家族との会話は当然「わがまま」になりがちです。
もし、あなたの同居家族が、家庭外での勤務経験が少なかった専業主婦であった場合、家庭内コミュニケーションを頻繁に取ることでストレスが溜まっていまうかもしれません。もちろん、相手にとっても同じなのですが。
夫婦であっても、所詮は他人同士です。
喧嘩ばかりしていても一緒に居られる兄弟のようにはいきません。一つ屋根の下にいれば、相手の嫌なところが気になって嫌悪感さえ生じることがあるかもしれません。
お互いが尊敬し合っている夫婦の場合は全く違いますが、そうでない場合は、何か共通の話題テーマを見つけておくと良いかもしれません。
一般的に、男性と女性は会話の目的、概念が違うとされています。
女性は話すことがストレス解消になりますが、男性の場合、話したり聞いたりすることがストレスになる場合があります。
ですから、家庭内においても「アサーション コミュニケーション」を心がけることが大切です。
アサーションコミュニケーションとは、相手を尊重しながら自分の意見を伝えるコミュニケーションスキルのことです。
アサーションコミュニケーションは、対人関係を円滑にするためのコミュニケーションスキルで、相手に対して自己主張を押し付けすぎず、かといって主張を我慢することもなく、自分と相手の両者を尊重しながら意図を伝えるためのコミュニケーション能力を指します。
一人の時間を持つことも大切です。
リラックス効果や心の安定、集中力アップ、自己理解に有効な手段です。可能であれば夫婦がお互いに自分の部屋を確保することが望ましいでしょう。
3,趣味を始める
今更ですが、趣味を持つことには大きなメリットがあります。
ストレス解消
趣味に没頭することで、日常のストレスから解放され、リフレッシュすることができます。
生きがいの増加
好きなことに打ち込むことで、生きがいや充実感を得ることができます。
人間関係の広がり
趣味を通じて、同じ趣味を持つ人と出会い、新たな人間関係を築くことができます。
自己表現
趣味を通して、自分の個性や感性を表現することができます。
スキルアップ
趣味によっては、新しいスキルを身につけることができ、仕事や日常生活に役立てることができます。
それほどお金をかけなくても、健康的で手軽に始められる趣味はたくさんあります。
例えば、散歩も工夫次第で良い趣味になります。
スマホを携帯して、歩数や距離でポイントをためるアプリを利用するのは散歩を飽きない一つの手段にはなります。
また、草花に興味を持って撮影したり、普段通らない小道を歩いて新しいものを発見したり、インターバル散歩で体力強化を図ってみるなどで、散歩+プラスの楽しみ方をお勧めします。
私は、たまに一日かけてバックパッカー的な楽しみ方をします。
飲み物とおにぎりの入った小型のデイバックを背負って、車で30分以内で行ける地域を散歩します。
出会った人との短い会話は、歩いた疲れを忘れさせてくれます。
前日に、googleマップで行き先を調べるもの楽しいですし、スマホに今日歩いた経路も記録に残せますので、帰宅後も景色を蘇らせながら眠りにつくと、気持ちよく眠れます。
新しい事を始められるのも良いですね。公共施設のスポーツセンターでは1時間200円程度からテニスコートや体育館が利用できますし、初心者向けに○○教室がたいていの市町村で設けられています。それは文化的な分野でも同様です。
思い立ったらすぐに動き出すことが肝心です。躊躇する時間は無駄です。
趣味を持つことは、自分自身だけでなく家庭内にも良い影響を与えます。
もちろん、良い趣味である必要はありますが、夫婦二人だけの生活をしている場合、夫が楽しそうにしているのは妻にとってうれしいことです。
夫が好きな事をしていれば、妻も遠慮なく好きな事ができますので、気持ちが楽になります。
正直、毎日料理などの家事をするのはもうウンザリだと思っている妻は多いのではないでしょうか。
昭和の男性らしい生き方をする必要はない
日本に住んでいるからと言って、何も日本人らしい暮らし方をする必要はありません。
幸福度の高い北ヨーロッパの人たちの、自由な時間の過ごし方を参考にしてみるのも良いかもしれません。
2023年の世界幸福度ランキングによると、フィンランドは6年連続で1位、日本は47位です。
幸福度の高いフィンランドの人たちの年間労働時間の平均は日本人よりも約160時間少ないそうですから時間の使い方も上手いはずです。
「自然との共生」が可能な森林が近くにあり、バケツをもって野生のブルーベリーや野イチゴなどの収穫して楽しんでいます。
アパートや一軒家を購入し、自分たちでリフォームをしたり、仲間に手伝ってもらって家を建てたり、料理も男性は普通にしています。
また、大人になってからも生涯教育が受けやすい環境があり、スキルアップや趣味のために、成人の約45%の人が何らかの職業訓練や教育を受けているそうです。
ハイキングやサウナといったレジャーはよく知られていますが、すべてのことに共通しているのは、行動力があるということです。
何でも自分でやってみようとする心がけと行動力が、幸福度を上げる秘訣かもしれません。
幸福度の低い日本人は、「勤勉が美徳」と言う習わしに縛られていたのか、時間をたくさん使って自由にレジャーを楽しむことを忘れてしまっていたようです。
相変わらず日本人らしい暮らし方を続けていては、本当の幸福感は得られないような気がします。
センスのいい人は、自分を自由にしている
自由にしているとは、「気楽に」ということではなく、「選択肢の多い場所」に自分を置くということです。
例えば、掃除をするにしても、「今日は手を抜いてもいい、三日に一度はきちんと掃除をしよう」といった感じです。
そうやって、自由を確保します。
気分転換には旅行に行くのが一番だと決めつけるのは、本当に自分がやりたいことをやっているとは言えません。何か自分に合ったものを見つける方が効果的です。
人は、自己実現をすることで快感を得ますが、自分が求める行動に積極的になればストレスはいつの間にか解消しているでしょう。
どうせ行動を起こすのであれば、「ねばならない信念」で動くよりも
ある時は”集中”、ある時は”解放”といった柔軟性を持っていることが大事だと思います。
幸福感が高まるのはこれからです
ローラ・カーステンセン氏の社会情動的選択性理論や、ディートン氏とカーネマン氏の共同研究など、高齢になるにつれて幸福度が高まる傾向を示す研究が存在します。これらの研究は、加齢に対する肯定的な見方を促し、人生の後半期における幸福の可能性を示唆しています。
脳を活性化させることは年を取らないとも言われていますし、好奇心と行動を起こすことが若返りの秘訣ではないでしょうか。
追伸、最後にご注意
一番大事なことは、「せっかく今まで働いてきたのだから、当分の間ゆっくりしよう」という思いがあっても、決してその期間を引き延ばさないことです。
パソコンなどでネットの活用はとても便利で脳の活性化には良い影響をもたらすのは事実ですが、決してのめり込むことのないように、新しい現実の世界を楽しむことを心がけましょう。
また、退職金をほんの少しでも増やしてから何かをしようとして、慣れない投資をしないようにしてください。最悪の状態になる可能性があります。記念になるものを購入したり、家庭サービスで旅行に行きたいのであればそれを実行する方が先です。
時間とお金は有限ですし、それは幸せを作る道具だと思って有効に活用すべきだと思います。


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