もう限界!熟年離婚の引き金は、まさかの「ズルさ」だった?

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最近、長年連れ添った夫婦が晩年に離婚する熟年離婚、なんだか増えてるみたいですよね。私が働く職場の部署でも、6人中2人が熟年離婚経験者です。

熟年離婚にまでは至らないご夫婦であっても、それを望むようなお話はよく聞くようになりました。

子育てを終えたら、また定年退職をしたら再び独身時代に戻って自分のやりたかったことを実現したいという思いがあるのは当たり前のことかもしれません。

離婚の理由は「相手のズルさ」

経済的な理由とか、価値観の違いとか、色々言われてるけど、実はもっと身近な感情がドーンと影響してるって話なんです。それが、相手の「ズルさ」にもう我慢できない!って気持ちなんです。

若い頃はね、「ま、いっか」って流せたことも、人生の終盤になると「もう無理!」ってなるみたい。だって、残りの時間を自分のために使いたいじゃないですか。長年連れ添った相手の、ちょっとした不公平感が、最後の一押しになるってわけです。

で、この「ズルさ」って、浮気とか暴力みたいなハッキリしたことだけじゃないんですよ。日々の生活にじわじわ染み付いた、小さな不平等さのこと。

たとえば、ずーっと自分ばっかり家事や育児を頑張ってきたのに、相手は知らんぷり。お金だって、稼ぎが少ない方が遠慮するどころか、一方的に管理されてたり。子育てなどの大変な時に全然頼りにならなくて、自分のことばっかり優先。約束なんて平気で破るし、言い訳ばっかり。しまいには、他人には 表面の良さな態度を見て、「この人、根本的にダメだ」って 愛情 が冷え切っちゃうんですね。

こういうことが 積み重なって、ある日突然「もう無理!」って爆発するんです。長年我慢してきた人は、もう相手に期待してないんですよね。「言っても無駄」って諦めてるから、心は もう冷たく閉ざしてしまい、表面上は普通に見えても、もう 感情的な繋がりは切れちゃってます。

だから、「もうこの人のズルさを受け入れられない」って気持ちが、離婚っていう決定的な決断を後押しするんです。残りの人生、「自分らしく」生きたい。不公平さから解放されて、自分の気持ちを大切にしたい。それって、すごく自然な気持ちですよね。

熟年離婚の増加は、みんなが「我慢するより、自分を大切にしたい」って思うようになった証拠なのかもしれません。もし今、パートナーの「ズルさ」にモヤモヤしてるなら、早いうちにちゃんと話し合うことが大切なのはわかっていますけど、それが難しいのですね。何しろ長年の 積もっ積もった不平不満は増大し、 時間が経つほどお互いの気持ちを思いやることが難しくなってきますからね。

熟年離婚の理由

熟年離婚が増えている原因は社会の変化によるものだとも言われています。

平均寿命の伸びにより、夫婦で過ごす時間が長くなったことで、一緒に居ることが耐えられない。

私が生活相談を受けた際に夫婦関係悪化の原因で共通していたのは「相手の言動が許せない、我慢してきたけど人生の後半は解放されたい」でした。

専業主婦の女性の場合、夫が稼いでくれている間は家事をこなすことで自分自身の存在の価値を見いだすことが出来ていましたし、夫の現役時代の社会的な存在価値観、プライドをあたかも共有していたかのような錯覚をすることで自尊心が保てていました。

しかし、夫が退職をして長時間一緒に居るとその性格や仕草が気になりだし、それに我慢できなくなります。

一方、夫は退職後も今までと変わらず家事に目を向けたくない人もいれば、低賃金でも経済的にはまだまだ働かざるを得ない人もいますので、妻との家事を分担して行うことは考えられないかもしれません。

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昭和の時代に育った人は、母親の家族への献身的な家事労働を見て育っていますので、妻とはそういうものだという概念が抜けきらずにいることは少なからずあるはずです。

現在の家事労働は一昔前の家事労働と比べればずいぶん楽になっているのは事実でしょうが、それでも妻に対する感謝の気持ちを持つことは大切な事だと思います。


女性の社会進出が進み、経済的な自立が可能になったこと

男女平等が推進されており、女性の社会進出も徐々に進んでいます。経済的な自立を背景に、離婚を選択する女性もこれからは増えてくると思われます。

しかし、夫だけが働き手であった夫婦の場合は、妻は国民年金しかありませんので経済的に暮らせないという現実があります。夫の厚生年金を分割して妻にその3割でも渡してしまいますと共倒れになってしまいます。

若いころから、夫婦二人きりになってからのそれぞれの「生きがい」について家計プランと合わせて将来設計をしておくことが大切ですね。

経済的な余裕は、熟年離婚を二人の新たな門出にする?

熟年離婚の背景にある「ズルさ」ですが、もしそこに経済的な余裕がプラスされたら、二人の再出発にとって、案外良い方向に進む可能性もあるんじゃないでしょうか。

もちろん、長年連れ添った二人が別れるのは、感情的にも大きな負担があるはずです。でも、もしお互いに経済的な心配がなければ、「もう我慢しなくていいんだ」「これからは自分のために時間を使える」って、ポジティブな気持ちで新しい人生をスタートできるかもしれません。

経済的な余裕があれば、住まいの心配も減りますし、それぞれが ニーズに合わせた生活を送ることができます。趣味に 時間を費やしたり、新しいことに挑戦したり、あるいは 気の合う仲間と穏やかな日々を送ったり。お金の心配がない分、精神的な負担も軽減され、恨みや 許せない感情に囚われにくくなるかもしれません。

もちろん、お金だけがすべてではありません。 心のケアや法的な手続きなど、乗り越えるべき壁はたくさんあるでしょう。でも、経済的な余裕は、そうした 困難なプロセスをスムーズに進めるための潤滑油のような役割を果たすのではないでしょうか。

お互いに経済的に自立していれば、「相手に依存しなければ生きていけない」というネガティブ な感情も生まれにくいでしょうし、 自立した健全な関係を築きやすくなるかもしれません。

熟年離婚は、決して 喜ばしい出来事ではないかもしれませんが、もし経済的な余裕という 条件が揃えば、長年の 不平等感から解放され、お互いが尊重し合いながら、それぞれの新しい人生を歩み始めるための、前向きな選択肢となり得るのではないでしょうか。もちろん、そのためには、 理性的な話し合いと、お互いを思いやる気持ちが不可欠ですけどね。

離婚を考える前に、「同居別生活」という方法を試してみてはいかがでしょうか。⇓⇓⇓

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離婚にまでは至らくなくても、こんな生活の仕方もありますね。

熟年離婚の定義は、同居期間20年以上の夫婦の離婚です。年齢で区切る場合は50代以上、もしくは子供が独立した夫婦の離婚とされる場合もあります。

労働省の人口動態統計によりますと、50代、60代の離婚件数は、他の年齢層と比較しても多いのです。

2022年のデータでは、同居期間20年以上の夫婦の離婚件数は、全離婚件数の約23.5%を占めており、過去最高値となっています。 

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