梅雨に入ってジメジメとした日々が続いています。
身体が重く感じて気持ちも落ち込むのは、年齢だけの所為ではないようです。
経済的に余裕をもって田舎移住をした人の雨の日の休日は、窓辺で雨の音を聞きながら読書などの趣味を満喫できるかと思います。
しかし、多くの中高年移住者は経済的な理由で何らかの仕事に就く必要があります。のんびりと雨の日の休日を過ごす余裕が持てるようになるには、仕事第一主義からマイ生活プラン最優先への頭の切り替えをうまくすることです。
老齢年金の減額は、心配する必要はない
私は週4日で1日6時間のパート職に就いているのですが、先日私と同じような働き方をしている人が「年金額が少ないのでもう少し稼ぎたいが、年金額が減額されてしまうかもしれない」という心配をされていました。
年金額と今後の給与予定額を聞いて、その心配はないと説明しました。
例えば70歳未満の人が老齢厚生年金をもらいながら厚生年金に加入して働く「在職老齢年金」の場合、基本月額と報酬月額との合計が50万円以下の場合、老齢厚生年金は全額もらえます。
2023年時点、在職老齢年金(高在老)の受給者の中で、年金額が減額されている人の割合は約 17% です。
減額額は、収入額に応じて以下の通りです。
- 50万円~60万円超: 年金の半額が減額
- 60万円超: 年金の全額が減額
減額対象となるのは、
- 基本月額と報酬月額の合計が50万円を超える人
- 厚生年金保険に加入して働いている人
また、老齢基礎年金は収入に関係なく、支給停止の対象にはなりません。
都市部で高額所得者として働いてきた人の年金額が年金受給最高額の約30万円近くあった人が、田舎移住をされ良い条件で再就職される場合などは心配する必要があると言えます。
当然、年金が減額されないように雇用条件を調整されていますので、私は田舎に来て在職高齢年金を減額されている人には出会っていません。
もともと地元の田舎で働いてきた人の年金収入額は
では、学校卒業後にすぐに地方で公務員等として一つの職業を65歳まで働いてきた人の年金額はどのくらいでしょう。
私が知る限りの人たちに聞いたその額は、管理者として高収入を得ていた人とそうでない人の間にはかなりの格差がありますが、平均して20万円前後でした。
年金受給額の平均値、中央値に比べると数万円多いことが分かります。
2023年の厚生労働省の調査によると、
国民年金
- 平均受給額: 約56,479円
- 中央値: 約52,000円
厚生年金
- 平均受給額: 約145,665円
- 中央値: 約134,000円
男女別
- 男性: 約165,000円
- 女性: 約103,000円
これに加えて財形貯蓄や生命保険などに加入されている場合が多く、老齢年金にプラスしていくらかの収入があるようですので生活費の不安は少ないようです。
妻が専業主婦の場合が多いので妻の基礎年金額と合わせると、夫婦で約30万円の月収があることになります。
特別贅沢な暮らし方をしない限り生活費に困ることはないでしょうが、それでも働く人はたくさんいますし、意外と金銭面では細かい人が多いように思います。
田舎の自治会費など
年金受給者、あるいは年金受給年齢に近い人が田舎移住をして不安な事は、人間関係と経済的な不安でしょうか。
しかし経済的に余裕があれば形式的な事にのみ参加し、無理な近所付き合いはしなくても大丈夫だと思います。「よそ者」を貫き通す方が楽かもしれません。
移住後の自治会関係の出費ですが、私が田舎移住をしてすぐに自治会加入金を6万円支払いました。自治会費は年間で1万円、自治会の中の小集落積立金も小額ですがあります。また近くの神社、仏閣への納金などもありますがこれも小額です。
昨年度自治会の会計監査員をしましたが、なんと自治会には数年前から二百数十万円もの積立金があり、毎年これにはほとんど手を付けずに繰り越し続けていました。
その理由を聞いてみますと、自治会館の電灯や冷蔵庫などの取り替えが必要とのでした。『え?😲それだけのためにこんなに積立貯蓄必要ですか』という疑問、また自治会加入金については、『今までの決まりで皆からもらっているから変えられない』との回答がありました。
暮らしやすさよりも従来の慣習を継続し、無意識の中に閉鎖性を持っている人がいるようです。
中古住宅購入の際のメンテナンス経費
田舎では自動車もグレードの高い新車を購入する人が多いようです。また、所有台数も2台以上は普通です。
家屋については、最近の機能性とデザイン重視よりも従来の大工さんによる従来工法を好んでいた時代があったので立派な木造建築が多く、おそらく相当な金額を支払って建てたと思われます。
そこに高齢のご夫婦で、または一人住まいをされているのですから、もったいないという思いがします。掃除も大変ですし、何といっても家の修理などにかかる経費は大変なものでしょう。
最近はこういった日本家屋が良いとする傾向もありますが、中高年になって田舎の中古住宅を購入される場合には、メンテの費用のことを家計プランに入れておく必要があります。
地方自治体では、空き家対策や地元の工務店が仕事を得るための施策かもしれませんが、古くなった家にはメンテの補助金を出す制度を設けています。
電化や浄化槽、リフォームといった工事費などで、私自身は100万円近い補助金を頂いています。
こういった施策は年度予算がなくなると打ち切りになりますので注意が必要です。
以前、私が田舎移住初年度にかかった経費の概略を記事にしたことがありますので、宜しければご覧ください。https://fpcare2211.com/inakaijuunozeikinn/
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