日本の盆は、ご先祖様の霊をお迎えし、供養する大切な伝統行事だったのですね。
お盆の起源は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)にさかのぼります。この行事は、餓鬼道に落ちた母親を救おうとしたお釈迦様の弟子・目連尊者の孝行の話が由来とされています。
お盆は、私たちが生きていることを支えてくれたご先祖様への感謝の気持ちを改めて確認し、家族の絆を深める大切な機会です。
お盆を感じるのは、テレビの中の「帰省と旅行」のニュース
地方に移住して迎えるお盆の様子は、帰省ラッシュや海外旅行の空港の様子をテレビで観ることしかありません。
その画面には子供連れの楽しそうな笑顔があり、なんとなく「ほっこり」させてくれますし、かつて自分たちもそんな時期があったことを昨日の事のように思い出します。
当時はお盆休みなどなかったので、土、日を使って妻の両親に孫の顔を見せに行ったものでした。
自分の実家へはいつも後回しにされていましたが、その当時はそれが当然だと思い込まされてたような気がします😂。
今年も娘夫婦の帰省はなく、孫の顔も見ることが出来ませんでした。
ですから、テレビで見る帰省中の親子連れの笑顔を見ると、かつての自分たちの帰省の思い出と重なって「ほっこり」するのかもしれません。
お盆の主な行事は
- 迎え火: 13日の夕方、ご先祖様の霊が迷わずに家に帰れるよう、道しるべとして迎え火を焚きます。
- お供え: 仏壇に、ご先祖様が好きだった食べ物や飲み物を供えます。
- 精霊馬: キュウリやナスで作った馬や牛を飾り、ご先祖様の乗り物として供えます。
- 墓参り: 家族揃って墓参りに行き、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えます。
- 送り火: 16日の夕方、ご先祖様の霊をあの世へ送り出すために、送り火を焚きます。
迎え火・送り火とお盆の頃よく開催される花火大会とは、その目的や意味は大きく異なります。しかし、どちらも夏の夜空を彩る美しい光景であり、人々の心に深い印象を残す行事ですね。
労働者の待遇格差は、暮らしの慣習まで影響しています
今日も屋外は40度の激暑なのですが、道路沿いの草刈り作業は行われています。
交通整理の警備員は高齢男性ばかりです。
スーパーで大量に食料を買って帰る多くの人たちに交じって、缶ビールだけを買って帰る警備員さんは「帰ってビール飲みながらテレビで野球を見るのが楽しみじゃ」と真っ黒に日焼けした顔で嬉しそうに帰っていきました。
おそらくそのビールは、どんな高級シャンパンよりも美味しいことでしょう。
その警備員さんの時給は、ほゞ最低賃金だそうです。
パート職の私も同じく最低賃金で働いていますし、お盆休みなどありません。時給3倍の正職員には5日の夏季休暇が与えられています。
せめてお盆くらいは昔のように家族や親せきが集まって、ゆっくりと食事をしながらお互いの様子を話し、お墓参りに行ったり、夜には庭で花火をしたりといった時間を持ちたいものです。
歪んだ経済発展は一部の人たちの生活や人生そのものを貧相にしてしまっているような気がします。
日本人は、陰湿な差別社会、格差社会を作り、その中で限られた楽しみ方をすることに慣れているのです。
酷暑に枯れてしまう植物と人・・・
諸行無常の響きありは『平家物語』の冒頭の言葉
- 意味: この世のすべてのものは、永遠に変わらないものはない。
- 「諸行」は、この世のすべての事象や現象、「無常」は、永遠に変わらないものがなく、常に変化し続けていること。この言葉は、万物は生滅を繰り返し、栄枯盛衰を繰り返すことを表しており、人生のはかなさや、すべてのものが変化していくという仏教の根本的な考え方の一つです。
諸行無情の響きありは『令和物語』というのは、少し大げさでしょうか?
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