【キャリア理論で読み解く】5月病の原因と今日からできる7つの対処法

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新年度が始まり、新しい環境や目標に向かってスタートを切ったものの、ゴールデンウィーク明け頃からなんだか気分が優れない、やる気が出ない…そんな「5月病」に悩まされていませんか?

実は、この5月病、単なる気分の落ち込みとして片付けるのではなく、キャリア発達の視点から捉えることで、より深くその原因を理解し、効果的な対処法を見つけることができます。す。

5月病と気候の変化による自律神経の乱れ

気候の変化が自律神経に与える影響

春から初夏にかけての5月は、気温や気圧が不安定になりやすい時期です。具体的には以下のような気候の変化が起こります。

  • 寒暖差: 朝晩と日中の気温差が大きくなることがあります。
  • 気圧の変化: 低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わり、気圧が変動しやすくなります。
  • 天候の変動: 晴れた日もあれば、雨の日もあり、天候が変わりやすいです。

これらの気候の変化は、私たちの体の自律神経、特に体温調節や血圧調節を担う部分に負担をかけます。急激な気温変化に対応しようと自律神経が過剰に働くことで、バランスが乱れやすくなります。気圧の変化も、内耳を通して自律神経に影響を与えると考えられています。

5月病と自律神経の乱れ

5月病の主な原因は、新生活における環境の変化によるストレスや疲労ですが、この時期特有の気候の変化も自律神経の乱れを引き起こし、5月病の症状を悪化させる可能性があります。

自律神経が乱れると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 身体症状: だるさ、疲労感、頭痛、めまい、食欲不振、不眠、肩こりなど
  • 精神症状: やる気が出ない、気分が落ち込む、イライラしやすい、集中力低下など

これらの症状は、5月病の症状とも共通する部分が多く、気候の変化による自律神経の乱れが、5月病の背景にある要因の一つと考えられます。

対策

気候の変化による自律神経の乱れと5月病の両方に対処するためには、以下の点が重要になります。

  • 適切な服装: 気温の変化に対応できるよう、重ね着などで調整しましょう。
  • 規則正しい生活: 睡眠、食事、運動のリズムを整え、自律神経の働きをサポートしましょう。
  • リラックス: 入浴やストレッチ、趣味の時間などで心身をリラックスさせ、ストレスを軽減しましょう。
  • 日光浴: 朝の太陽光を浴びることは、体内時計を整え、自律神経の安定に役立ちます。
  • 適度な運動: ウォーキングなどの軽い運動は、自律神経のバランスを整える効果があります。

5月は、新しい生活への適応と気候の変化という二つの要因から、心身のバランスを崩しやすい時期です。ご自身の体調に 注意を払い、適切な対策を講じるように心がけてください。

5月は、新しい生活への適応と気候の変化という二つの要因から、心身のバランスを崩しやすい時期です。ご自身の体調に 注意を払い、適切な対策を講じるように心がけてくださいね。

なぜ5月病になるのか?キャリア理論からの考察

キャリア理論の一つである「スーパーのライフ・キャリアレインボー」は、人は生涯を通して様々な役割を担いながらキャリアを形成していくと考えます。新年度は、学生から社会人へ、部署異動、昇進など、私たちにとって大きな役割の変化が起こる時期です。

この変化は、期待や希望に満ち溢れている一方で、新たな役割への適応、人間関係の構築、業務内容の理解など、多大なエネルギーを必要とします。ゴールデンウィークという休息期間を挟むことで、その疲れが一気に表面化しやすくなるのが、5月病の大きな原因と言えるでしょう。

また、「シャインのキャリア・アンカー」理論では、人がキャリアを選択する上で最も大切にする価値観を指します。新しい環境が、自身のキャリア・アンカーと合致しない場合、漠然とした不満やストレスを感じやすくなり、5月病の引き金となる可能性があります。「創造性」を重視する人がルーティンワーク中心の部署に配属されたり、「自律性」を求める人が指示待ちの環境に置かれたりすると、そのギャップに苦しむことになるでしょう。

さらに、「ホールとアインシュタインのプロティアン・キャリア」理論は、現代のキャリアは組織主導ではなく、個人の主体性によって形成されると考えます。新生活における**「自分でキャリアを切り開いていかなければならない」というプレッシャー**が、特に新社会人にとっては大きな負担となり、5月病につながることもあります。

今日からできる!キャリア理論に基づいた7つの対処法

キャリア理論を踏まえると、5月病の対処法は、単に休息を取るだけでなく、自身のキャリアを見つめ直し、主体的に行動していくことが重要になります。

  1. 役割の変化を意識的に受け止める(スーパーのライフ・キャリアレインボー): 新しい役割で求められること、期待されていることを理解し、少しずつでも良いので適応していく意識を持つことが大切です。
  2. 自分のキャリア・アンカーを理解する(シャインのキャリア・アンカー): 何が自分にとって本当に重要なのかを自己分析し、現在の環境とのギャップを認識することで、不満の原因を特定しやすくなります。
  3. 小さな目標を設定し達成感を味わう(目標設定理論): 大きな目標だけでなく、日々の業務における小さな目標を設定し、達成感を積み重ねることで、モチベーションを維持できます。
  4. 周囲とのコミュニケーションを積極的に取る(ソーシャル・ラーニング理論): 同僚や先輩、上司とのコミュニケーションを通じて、仕事の進め方や職場の雰囲気を理解し、孤立感を解消しましょう。
  5. 自分の強みやスキルを再認識する(自己効力感): 過去の成功体験や得意なことを振り返り、自信を持つことで、新しい challenges に対する不安を軽減できます。
  6. キャリアに関する情報収集を行う(キャリア発達理論): 興味のある分野のセミナーに参加したり、キャリアに関する書籍を読んだりすることで、将来への見通しを持ち、主体的なキャリア形成を促します。
  7. 専門家への相談を検討する(キャリアカウンセリング): どうしても状況が改善しない場合は、キャリアカウンセラーなど専門家に相談することも有効な手段です。客観的な視点からアドバイスを受けることで、新たな気づきが得られるかもしれません。

まとめ

5月病は、新しい環境への適応やキャリアに対する漠然とした不安が表面化したサインかもしれません。キャリア理論を参考に、自身の状況を理解し、主体的な行動を起こすことで、この時期を乗り越え、より充実したキャリアを築いていきましょう。もし一人で悩んでしまう場合は、周りの人に相談したり、専門家のサポートを求めることも忘れないでくださいね。

社内キャリアコンサルタントでは相談し難い場合、各地方自治体では無料の相談室を設けていますので、お気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

また、ご自分で参考になる本を読んでみるのも良いかと思います。


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