田舎暮らしは、「半分自給自足」が理想的

田舎暮らし
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「ジャパニーズドリーム」の悪夢

下記の記事は、10年以上前に書かれていた書物『人は100ボルトで生きられる』から一部引用させていただきました。


昭和30年代からの日本の経済成長は頑張って良い学校に行けば、大きな企業に就職できる。
そうすれば終身雇用、年功序列のルールによって、年々収入も地位も上がり、家を購入して幸せな家庭を築くことができる。
これが成長時代の「ジャパニーズドリーム」でした。

でも、その「ドリーム」は結局、個人消費についての夢でした。生活していくためにその流れから道を外れては周りの人と同じような生活が送れなくなるため、その夢に乗ることが必要でした。

個人消費の増大が経済成長の牽引力となってGDPが増えるという仕組みが成り立っていました。ところが人口減少の時代に入り経済も縮小に向かってくると、社員を全員定年まで雇っておくことは企業として不可能になってきます。
社内では社員が激しい競争をくぐり抜けなければなりません。


そのような社会の中で疲弊している大人たちの姿を見てきた若者たちはすでに「ジャパニーズドリーム」は自分たちの夢と希望ではないことを知っています。

就職していれば確実にたくさんお金が入ることが夢や希望であるとしたら、とても難しい状況にあると言えます。



エネルギーの確保は絶対に必要

暮らし方が少しずつ多様化してきて、農山村に移住して暮らすことを選択した若者がが少しづつ増えてきました。

電力の地産地消
電力会社の大規模投資による発電とは違い、地域のある自然エネルギーを最大限活用して、エネルギーを地産地消とする計画があり、すでに昭和初期にはそれが出来上がっている地域もあります。

愛知県の小さな村では小電力発電所が7か所もあり、1機当たりい1000キロワットの水力発電所が現在でも働いているそうです。
自然エネルギーの自給というのは、つい最近考えられたものではなく100年前から実現していたのです。

エネルギーの地産地消の時代をつくる

電力会社は電気で賄う必要のないものまで電気を使うように消費者に仕向けて、電気消費量を押し上げてきた。地域独占の既得権益的な大会社は、電力が必要になったから原発などを作る必要があるというよりも、電気を使わせたいから、作った分だけ使わせたいからという論理になっています。

発電と送電を分離し、100年前から考えていたような地域の小さな電力会社があるような社会
にしていく必要があるでしょう。電力の自由化が少しずつ進んできてはいますが、まだまだ地方密着型の発電にはたくさんの時間と企業密着型の政治の変革、地域に有能な若いリーダーの存在が必要なのでしょう。

明治の終わりから昭和初期にかけて全国で盛んに小電力発電が建設されている。
2011年に政府は再生可能エネルギー法案を可決成立させています。これは自然エネルギーを一定期間、一定価格で買い取る義務を電力会社に課したものですが、電力会社は買取に要した金額を「サーチャージ」として消費者に負担を求めることができます。
この制度はヨーロッパでは1990年代から導入されていて、そのおかげで風力発電や太陽光発電などの設備が急速に増加しています。

小水力発電の活用の可能性について、こちらの記事をご覧ください

これから始める自給自足のメリット

地方暮らしを始めるには、今までのような高収入が望めないことを前提に、健康的な半自給自足の生活を送るケースが考えられます。

自給自足のメリットをまとめてみました。

  1. 経済的な独立: 自給自足を実践することで、外部の商品やサービスに頼る必要が減ります。これにより、個人や家族の経済的な独立が増し、自己持続可能な生活を築くことが可能になります。
  2. 環境への負荷低減: 自給自足はローカルなレベルで生産や消費を行うため、長距離輸送や大規模な生産に伴う環境への負荷を減らすことができます。地域の環境への配慮が向上します。
  3. 品質の向上: 自分自身で食べ物や商品を生産することで、品質を管理し、自分や家族に安全で健康的なものを提供することができます。
  4. 経済的な節約: 自給自足により、市場で購入する必要のあるものを減らすことで経済的な節約が可能です。自家製品や収穫物を利用することで、コストを削減できる場合があります。
  5. 自己持続可能性: 自給自足は持続可能な生活を実現する手段の一つです。石油や天然資源などの有限な資源を節約し、エネルギーや資源の効率的な利用が促進されます。
  6. スキルの向上: 自給自足では、農作業や手工芸、調理などさまざまなスキルを習得する必要があります。これにより、個人のスキルが向上し、多様な分野で活躍できる可能性が高まります。
  7. 地域社会への貢献: 自給自足の実践は、地域社会への貢献につながる場合があります。地域の経済や文化の保護・支援に寄与し、コミュニティの結束力を高めることができます。
  8. 心身の健康向上: 土地を耕す作業や農作業、手作りの趣味などはリラックス効果があり、心身の健康を向上させる効果があるとされています。

これらのメリットは、自給自足を実践する際に考慮すべきポジティブな側面を示しています。ただし、一方で現代社会において完全な自給自足を実現することは難しく、現実的な制約も存在します。
したがって、個人のニーズや状況に合わせたバランスの取れたアプローチが重要なのでしょう。


半自給自足の生活を考えてみましょう

田舎で小規模の農業をやりながら、他の仕事を持つことは一般的な選択肢です。これにより、収入を補うことができます。以下は、田舎で考えられる仕事のいくつかです。

  1. フリーランスのライターや編集者: インターネット幼児リモートでライティングや編集の仕事を受注し、田舎での生活と農業を両立させることができます。
  2. ウェブ開発者またはデザイナー: ウェブ開発やデザインのスキルを持っている場合、リモート仕事で受けることができます。これにより、自分のペースで働きながら農業もできます。
  3. 在宅ワーカー: カスタマーサポート、データ入力、仕分け、オンライン販売など、在宅でできる仕事を探すことができます。
  4. 教育関連の仕事: 教育関連の仕事はオンラインで提供できることが多いです。オンラインチューター、教育コンサルタント、教材作成などが考えられます。
  5. 芸術家やクリエイター: 芸術やクリエイティブなスキルを持っている場合、作品の販売やカスタム注文を受けることができます。手作りの工芸品やアート作品が田舎での生活と相性が良いことがあります。
  6. 観光業:田舎地域には観光業が成長している場合があります。観光ガイド、宿泊施設の経営、地元の特産品を販売する店舗などが考えられます。
  7. 農産物の加工業:農産物を加工して加工品を販売する仕事も一つの選択肢です。ジャムやジュースの製造、乳製品の加工、ハチミツの生産などが含まれます。
  8. 地域社会サービス: 地域社会での仕事も検討に値します。地元の団体や非営利団体で働き、地域の発展に貢献することができます。

どの仕事を選ぶかは、あなたのスキルや興味に合わせて検討し、田舎暮らしと小規模の農業との両立が可能なものを選ぶことが大切です。また、地域の需要や資源も大切に入れてくださいましょう。

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