お米がない?その訳は

日暮らし日記
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田舎のスーパーは、台風到来の前の買い出しで混雑します。


まず、一番先に商品棚が空っぽになるのが、菓子パンです。お水は「一人2本迄」の表示があるので十分残っています。

お店に「お米がない」というニュースをテレビで観ていましたので、ちょっとその売り場を見てみますと、本当にないんですね。

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国の備蓄米は放出しない

大阪府の吉村知事が、国の備蓄米を放出するよう求めたのは、大阪府内でコメが品薄となり、価格が高騰している状況を改善するためです。

それは叶いませんでしたが、生産量は減っていてもお米は間違いなくあるんです。日本の備蓄米の量は、一般的には100万トン程度が目安とされています。

なぜ100万トンなのか?

この量は、10年に一度の大凶作や不作が2年続いたときにも対応できる水準として設定されています。つまり、自然災害や異常気象など、想定外の事態が発生した場合でも、国民に一定量の米を供給できるだけの備えがあるということです。

備蓄米の運用について

  • 毎年20万トン程度の買い入れ: 政府は毎年、約20万トンの米を買い入れ、備蓄しています。
  • 5年経過後の売却: 約5年保管された備蓄米は、通常、飼料用などとして売却されます。
  • 棚上備蓄: 通常は、備蓄米を市場に出回らせることはせず、あくまで非常時のための備えとしています。

備蓄米の目的

価格の安定: 市場に過剰な米が出回ると、価格が下落する可能性があります。備蓄米を調整することで、米の価格を安定させる効果も期待できます。一年予約していたお米屋さんには十分卸されているのですから。

食料の安定供給: 自然災害や異常気象など、様々な要因によって米の供給が不安定になる場合に備え、国民に安定的に米を供給するため。

本当に国の備蓄米以外には残っていないのでしょうか。

1,平成27年4月: 新食糧法が施行され、計画流通米もJAや農家が自由に販売先を決められるようになり、事実上の販売自由化が実現しました。


自主流通米と言って、各農家さんはお米専用冷蔵庫を設置していて、知人、親戚などに分けてあげたり、通販や道の駅などでの販売目的もあり、相当な家庭備蓄はあるとのことです。

2,日本のお米は、日本食ブームがあって外国には高く売れていますが、一方で最近のお米の生産者価格は少しづつ安くなってきていますので農家さんは堪ったものじゃものじゃないそうです。

そのため、政府からの補助金が出る家畜飼料用、海外輸出用のコメを生産したほうが農家さんにとっては助かりますので、国内消費向けは少なくなってしまいました。


お米農家さんの話を聞くと「昔はよかった」なんだけど・・・

昭和57年(1982年)に食糧管理法が改正された二重米価制が実施されていた頃までは、サラリーマンよりも裕福な農家さんもあったようですが、今は専業の家で生を立てられるのは、せめて10町(99000平方メートル)の田んぼを作る必要があるとのことです。

二重米価制とは政府が農家から一定価格で米を買い取り、消費者には別の低価格で販売する制度のことです

農業の法人化が進んでいるとは言っても、それは広くて作りやすい田畑がある地域の話ですし、莫大な資本がかかります。トラクターなどの農機具や肥料代のことを考慮すると、とてもじゃないけどやってられないという話は嫌というほど聞きました。

「農協と農機具やのために米つくりをやっている」は、田舎では挨拶代わりの言葉になっています。

農作作物を変えたり水耕栽培や無農薬野菜といった新しい取り組みをするのは新たな借金を背負いますので、高齢者ばかりの無理やり国の政策で作らされた小さな農家共同体では、その意欲もわかないでしょう。

江戸時代の米騒動とは違うよね

こんなことは最近なかったのですが、なんとなく江戸の米騒動を思い浮かべました。天明の大飢饉や天保の改革期の騒動など江戸時代には、大小様々な米騒動が頻発しました。


米騒動は、当時の社会が抱えていた様々な問題、特に食糧問題の深刻さを示していて、庶民が政治に不満を抱き、声を上げようとした歴史的な出来事だと習ったような気がします。

現代でも、食料価格の高騰や、食糧の供給不足によって社会不安が生じている点では少し似ていると言うのは少し無理があるかもしれませんが、せめてお米の値段が上がったり品薄になっている本当の原因、事情ぐらいは、マスコミ関係者が調査して報道してほしいものです。

「お店にお米がなくなった」だけの報道って、それ子供新聞レベルじゃないのかな~
まあ、今の日本は、本当のこと言えない事情だらけだよね。

まさか江戸時代の悪徳コメ問屋の再現ではないでしょうね

販売価格を釣り上げて一儲けしようと、あえて国内市場には少ししか供給しないで倉庫に備蓄しているのではと疑ってしまいます。

米価を釣り上げて、生産者価格を少しでも上げてあげようとする計らいであれば別なんですが、こんなことに農協さんが絡んでいるという憶測は外れてほしいものです。

最近は色々と政治家や政府、マスコミに対して不信感をもってしまうようなことが多すぎますよね。

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今の日本人がなくしたものは、「怒りと行動」 捨てないといけないものは「保身と忖度」じゃないでしょうか

ぜひ読んでほしい本の紹介



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